創業者メッセージ

問題とチャンス

「問題」と「チャンス」は表裏一体です。問題が深刻であればあるほど、そこには大きなチャンスが眠っていると考えています。私は人生の目的を「世界で最も難解な問題の解決」に捧げており、「超高齢社会の諸問題の解決」に着目しました。これまでの経験を活かして、この問題を解決できると確信し、つばさメディカルグループを創業しました。非常に大きなチャンスだと感じています。

挑戦と成長

実際、この問題は非常に難解です。介護事業は複雑な規制に縛られており、規制に準拠した解決策を構築することが常に求められます。さらに、異なる法制度を持つ各国でも即座に応用できるようなフレキシビリティを事業に組み込む必要があります。

創業から9年が経過し、事業網を全国の主要都市に拡大できる状態となった今、着実な成功への手応えを感じています。

テクノロジーと革新

私は工学を専門としており、大学時代から25年以上にわたってテクノロジーを研究し、研鑽を積んできました。自らの開発したサービス、システム、ソリューションを世界に向けて発信したいという強い思いがあります。

そのため、当社を「単なる介護サービスの会社」ではなく、「提供するサービスを究極的に追及し、テクノロジー重視で、世界の先端を走り、積極的にR&Dを行う企業」として位置付けています。データドリブン、システム開発ドリブンで実際の介護実務に携わり、ソリューション開発を行っている会社は世界的に見ても非常に少なく、ユニークな事業モデルを有しています。

未来への展望

まだ小さな会社ですが、若手社員が中心となって事業の主軸を担っている、非常にアグレッシブな会社です。全力で取り組み、社会に大きく貢献していくことを目指しています。

私たちは、超高齢社会の問題解決というチャンスに果敢に挑戦し、ニーズに応えるソリューションを開発し、グローバルな課題解決のモデルケースとなることを目指します。

創業者 倉澤 隆

東北大学で分子生物工学を専攻し、複雑なシステムやプロセスの理解と最適化に関する知識を深めました。修士課程を修了後、2000年に野村證券金融研究所でクオンツとしてキャリアをスタートしました。統計数学やプログラミングを駆使して金融システムの開発に従事しました。

その後、野村證券の企業情報部、メリルリンチ日本証券の投資銀行部で、M&Aおよび資金調達スキームの開発・実行に携わりました。様々なセクターの上場企業を担当しましたが、特に銀行、総合商社、財務リストラクチャリングを要する企業など、複雑なバランスシートを有する企業へのプロダクト開発に没頭し、得意としています。


子どもの頃、ゲームクリエーターを目指し、自分でゲームやストーリーを作成していました。学歴社会や就職氷河期の影響、画一的な時代背景に流されて、現実的なキャリアを選択しました。この経験から、今では、やりたいことをやりたいだけやるという人生観を大切にしています。

大学時代での障碍者支援のセツルメントサークルや介護支援の経験から、多くの後悔ややり残したことを実現したいという思いが、現在の介護のビジネスに結びついています。また、化学の世界では、全く新しい組み合わせによって斬新な発明に至ることが多く、この考え方が現在の介護会社の経営にも反映されています。理系の経営者が介護分野に関与するのはおそらく稀なことですが、その新しさと可能性に大きな魅力を感じています。

私は特に、強いエンジニアリングバックグラウンドを持つ経営者を尊敬しています。極めて難しい最高品質のプロダクトを専門性に裏打ちされたアイディアに基づいて、強いリーダーシップをもって創造する姿に共感しています。海外ではジェンスン・ファンやイーロン・マスク、日本ではコーエーテクモゲームスの襟川陽一さんを尊敬しています。また、ティム・クックの効率性とチームワークを重視し、細部にわたる配慮と卓越した実行力を持つマネジメントスタイルにも敬意を抱いており、このスタイルを経営の理想としています。

趣味はプロのゲーム動画を見ることで(コードを書きながら画面を見ていることもあるくらい)、彼らのアプローチには尊敬の念を抱いています。そのプレイには芸術性すら感じ、日々のインスピレーションの源となっています。また、様々なジャンルの読書がとにかく好きで、特に好きな書籍はヘンリー・フォード『藁のハンドル』、アンドリュー・カーネギー『富の福音』、ビル・ゲイツ『思考スピードの経営』、マクマリー『有機化学』、アトキンス『物理化学』などです。ゲームクリエーターやゲーマーとしての時間は、老後に取っておこうと考えています。