国民年金だけでも入れる老人ホームは?費用を抑える賢い選択肢

国民年金での入れる老人ホーム

国民年金だけで老人ホームは難しい?平均受給額と施設の現実

「国民年金だけでも老人ホームに入れる?」この疑問を抱えている方は少なくありません。しかし、国民年金の平均受給額だけで老人ホームの費用をすべて賄うのは、一般的に難しいのが現実です。

専門的な相談が必要な場合は、当社の相談センターでお気軽にご相談ください。

厚生労働省のデータによると、国民年金(老齢基礎年金)の平均月額は令和5年度で約5万6,100円です。一方で、老人ホームの費用相場は、施設の種類やサービス内容によって大きく異なります。また、安くても月額8万円以上はかかります。そのため、このギャップが、国民年金だけでの入居を困難にしています。

アパート取り壊しなど住居を失う危機に直面したら

これまで住んでいたアパートが取り壊しになり、転居を求められるケースも増えています。しかし、高齢という理由で新たなアパートの入居審査が下りないという相談も少なくありません。さらに、このような住居を失う危機に直面した場合でも、諦める必要はありません。したがって、後述する高齢者向け賃貸住宅や生活保護制度の活用が重要な対応策となります。

国民年金で入居できる可能性のある老人ホームの種類

国民年金だけで入居を検討する場合、費用を抑えられる公的施設が主な選択肢となります。つまり、低所得者が入れる老人ホームの種類を理解することが重要です。

特別養護老人ホーム(特養)

特養は、初期費用が基本的に不要で、月額費用も比較的安価なため、国民年金受給者にとって最も現実的な選択肢の一つです。

入居条件: 原則として要介護3以上の方が入居できます。なお、地域によっては要介護1、2の方でも特例入居が認められる場合があります。

費用相場: 月額5万円〜15万円程度(多床室の場合はさらに費用を抑えられます)。

特徴: 終身にわたって生活をサポートする施設です。ただし、入居希望者が多く、待機期間が長くなる傾向があります。そこで、特別養護老人ホームの入居条件について詳しく確認することをおすすめします。

軽費老人ホーム・ケアハウス

軽費老人ホームは、低所得の高齢者が自立した生活を送れるよう支援する施設です。

入居条件: 原則60歳以上で、身体機能の低下や高齢のため、自宅での生活に不安がある方が対象です。また、自炊が困難な場合は食事提供があるA型、自炊ができるB型、そして介護サービスが受けられるケアハウスがあります。

費用相場: 月額4万円〜20万円程度(A型、B型、ケアハウスで費用は異なります)。

特徴: ケアハウスは、生活支援だけでなく介護サービスも受けられるため、自立度に応じた選択が可能です。

介護老人保健施設(老健)

老健は、病状が安定し、リハビリテーションを中心とした医療ケアを受けながら在宅復帰を目指す施設です。

入居条件: 要介護1以上で、病状が安定している方が対象です。

費用相場: 月額8万円〜18万円程度。

特徴: 在宅復帰を目的としているため、入所期間が原則3ヶ月〜6ヶ月程度と定められています。

介護医療院

長期的な療養が必要な高齢者向けの施設です。

入居条件: 要介護1以上で、医療的なケアや介護が必要な方が対象です。

費用相場: 月額8万円〜18万円程度。

特徴: 医療と介護の両方のサービスが提供されます。したがって、介護保険施設の詳細について理解することが重要です。

国民年金でも老人ホームに入るには?

これまで当社では、国民年金のみの受給の方に様々な施設紹介を行ってきました。そのため、その結果から、最適な方法を解説します。

生活保護制度の利用

国は最低限の生活を確保する手段として生活保護制度を設けています。国民年金が月5万程度でも、生活保護が受給できれば、施設で生活できるレベルの生活支援を受けることができます。つまり、生活保護費と国民年金の差額を補填してもらえるのです。また、医療費、介護費は自己負担がかかりません。そのため、最低限の医療、介護を受けることができるようになります。

生活保護を受給できる条件になるまで、資産を取り崩すしかない

生活保護を受給する要件は、特に資産がある場合、厳しいです。このケースでは、まずはその資産を生活費に充当します。なお、この条件であれば受け入れ可能な施設は多くあります。そして、受け入れ可能な施設に入所、そのまま生活保護受給要件まで資産を取り崩します。また、生活保護受給が可能になったら、切りかえそのまま生活できます。

万が一、施設が見つからない場合、資産を取り崩して生活し、最終的に生活保護の受給ができれば、施設への入居が可能になります。なぜなら、生活保護の方を受け入れる施設の数は多いので、地域差は多少あっても、問題になりません。

なお、自宅などがあり、売却に悩んでいる場合など、相談センターによっては、対応することが可能です。また、年金だけで入れる老人ホームの選択肢について、当社でも相談にのることが可能です。

まとめ:国民年金でも諦めない!賢く老人ホームを見つけよう

国民年金だけで入れる老人ホームを探すことは簡単ではありません。しかし、生活保護制度を活用すれば大半のケースで施設入居の道は開けます。また、介護施設の選び方を理解することで、最適な施設を見つけることができます。

まずは、一人で抱え込まず、当社のような相談センター、専門家を頼ることが、最適な老人ホームを見つけるための近道です。つまり、諦めずに相談することが重要な第一歩となります。

参考情報(公的リンク)

このテーマについて詳しい情報は、以下の公的機関のサイトでも確認できます: